設立の経緯

2015年2月 SCRUM-Japanの設立
消化器がん中心のGI-SCREEN-Japanとして肺がん対象のLC-SCRUMとともに設立
全国の医療機関と製薬企業17社との共同研究として遺伝子パネル検査によるスクリーニングと適合する企業・医師主導治験への登録を開始

2017年7月 SCRUM-Japanレジストリ研究の開始
薬事申請での外部コントロールデータ作成などを目的とした前向き観察研究(規制対応レジストリ)の構築を開始
HER2大腸がんでの医師主導治験データによる薬事承認で利活用(Nat Med, 2021)

2018年1月 リキッドバイオプシーでのスクリーニング開始(GOZILA study)
G360を用いて血液による遺伝子変化スクリーニングを開始
消化器がんでのリキッドバイオプシーの有用性を報告(Nat Med, 2020)

2019年7月 Microbiomeを加えたマルチオミックス解析を開始(MONSTAR-SCREEN)
対象を消化器がんのみから肺がん以外の固形がん(頭頸部がん、乳がん、泌尿器がん、婦人科がん、皮膚腫瘍)にも拡張

2020年5月 周術期個別化治療確立のための臨床研究(CIRCULATE-Japan)開始
リキッドバイオプシーでの微小残存腫瘍(MRD)検出による大腸がん周術期個別化治療開発研究をSignateraを用いて日台国際共同研究として開始
リキッドバイオプシーMRD検出と術後再発の有意な相関を報告(Nat Med, 2023)

2021年5月 先端臨床・マルチオミックス解析(MONSTAR-SCREEN2)の開始
組織および血液のWES・WTS、組織multiplex IHCによる本格的な先端マルチミックス解析を全国50施設、製薬・診断薬企業19社との共同研究として開始

2022年3月 スーパーコンピューター導入と各個別研究のデータ統合(VAPOR CONE)
国立がん研究センター東病院内にスーパーコンピューターを導入し、上記各個別研究の臨床・マルチオミックスデータをCDISC等国際標準規格へ統一し、新しい創薬・個別化治療開発への利活用目的として産学で共有するための先端的データベース構築を開始